独自の世界観で唯一無二の存在である地中海クラブ、クラブメッド。
その中でも、エクスクルーシブコレクションとして別格に位置するクラブメッドモルディブ。
ここには、子供NGで静かなフィノールヴィラとモルディブでも最古参、ファミリー向けのカニフィノールの2つのリゾートがある。
なお、フィノールヴィラの宿泊者は、ボートの送迎でカニフィノールに行くこともできるが、カニの宿泊者は、フィノールヴィラへの移動には宿泊した部屋ごとの制限がある。
今回は、フィノールヴィラに宿泊し、イベントごとにカニに渡ることにした。
▼往復の航空機は、スリランカ航空のビジネスクラスをチョイス。
この他にもシンガポール航空でのシンガポール経由やエミレーツ航空でのドバイ経由でモルディブのマレ空港に行くルートがある。
成田発は、AM11:20発、マレ着はPM19:55(日本時間PM23:55)の長旅。
それでも、トランジットは、行きのコロンボは、1時間ちょっとで遅れたらやばいレベル。帰りも2時間程度でお土産を買って、ラウンジで休憩するにはちょうどよい。
スリランカ航空を選んだのは、このトランジットの効率の良さと、ビジネスクラスなのに他の航空会社ならば、エコノミーと変わらない料金の安さ。
代わりに、夜中に空港に到着することや食事のレベルは他の航空会社には劣ると言わざるを得ない。
▼成田でのラウンジは、日本航空のサクララウンジなのでとても快適。
▼スリランカ航空のビジネスクラス。さすがのこれだけの長時間となるとエコノミーはキツイ。かといって、シンガポール航空やエミレーツ航空では二人で100万円を超えてしまうので、これで十分。
食事はこれらの航空会社は日系に比べると、しんどいが、カレー自体は美味しい。なぜか、間違えて事前にベジタリアンとの登録をしてしまったようで、毎食ベジタリアンメニューが運ばれてきた。
帰りは、マレPM15:30発、コロンボ発PM19:50発、成田到着はAM7:35前後(翌日・日本時間)と寝てるだけなので、特に不満はない。
もう一度行くにしても、スリランカ航空を選ぶであろう。
▼行きのコロンボはすぐに乗り換えでラウンジなど行く暇はなし。帰りはマレでも2時間以上、コロンボも2時間程度トランジットの時間がある。
マレのラウンジは、お土産屋さんも少なく、他に行くところが少ないので、「あれば助かる」。なにせ、バーガーキングでもハンバーガーが3,000円近いので。
▼一方、コロンボのラウンジは、正直あまり期待していなかったが、フードも充実、リクライニングのソファもあってとても快適であった。
なお、チケット発券後も出発ロビーは変更されることもあるのでご注意を。
今回も念のため早めに出たので間に合ったが、ギリギリまでくつろいでいたら相当慌てただろう。
▼モルディブは、一つの島に一つのリゾートがあるが、空港そばのリゾートには、その日のうちに水上ボートで、空港から距離のあるリゾートは水上飛行機で渡るのだが、夕方以降は水上飛行機が飛ばないため、空港そばのホテルに前泊をする。
通常クラブメッドに宿泊する人は、マレ空港から、水上ボートでその日のうちにヴィラに移動するのだが、すでに日本時間で言えば、夜中であり、そこからチェックインをして用意された夕飯を食べるのはどうなのかなと。
それでも1泊分30万円近い宿泊代がかかるのはちょっと考えものだと思い、マレ空港そばで送迎をしてくれる街なかのSamannGrandに「前泊」をすることに。
翌日のAM11:55着のシンガポール航空に合わせて水上ボートに乗せてもらえるよう事前にクラブメッドにお願いをしておいた。
なお、ラマダンの時期には、モスクの隣なので、早朝(こちらの感覚ではまだ夜中)にお祈りで起こされることに。
寝るだけならまあこんなもの。送迎も丁寧に乗り継ぎ時間を考慮してくれるので、良いホテルでした。
▼クラブメッドの水上ボートはこちら。リゾートごとにボートの大きさは異なり、ガチ富豪向けのリゾートはクルーザー。
なお、クラブメッドへは、水上ボートで40分くらい。フィノールとカニの宿泊客は同船するが、フィノールを優先しているようだ。揺れ具合は風次第というところだろう。
▼いよいよ、クラブメッドフィノールヴィラに到着。
フィノールビラは、ビーチサイドのヴィーチヴィラ(13歳以上)と水上コテージ(18歳以上)に分けられる。
さらに、水上コテージは、サンセットヴィラとサンライズヴィラに分かれるが、サンセットヴィラのほうが少し面積も広く料金も高額になる。
今回宿泊したのは、サンセットヴィラのほう。この夕日には、その料金を支払う価値は十分にある。
▼水上ヴィラからレセプションやレストランは歩けるといえば歩けるが、バギーでの移動をしたい。
そのバギーの手配やルームサービスなどは、バトラーが対応してくれるのは、クラブメッドというよりは、リッツカールトンやフォーシーズンズに近いのでは。
ただ、そのクオリティと価格もその半分程度。モルディブ自体が超高額なリゾートで、その中でもソネバジャニやリッツカールトンは、一泊で100万円の部屋もあるガチ富豪用。
それに比べるとリーズナブルとは言えるが、サンセットビラは4月初旬で4泊に水上ボートの送迎を入れて総額で約125万円(1ドル153円)には、なる。
▼食事は、クラブメッド的に世界中の料理が並ぶブッフェとは趣が異なり、ディナーはプリフィクス、モーニングとランチも品数限定の中でのオーダーないし、自分で取り行くスタイル。
もう一つのリゾートよりは食材もフォアグラなど高額なものが使用されており、美味しいが、やはり、バリのリッツカールトンやセントレジスと比べるとそのクラスとは言い難い。
▼レストランは、その都度バギーを呼ぶのが面倒になり、モーニングは2日目以降はルームサービスに(追加料金無し)。
なお、追加料金を支払うことで、フローティングブレックファーストもできるので、一度は是非やってみていただきたい。
▼追加料金無しで、ルームサービスのアフタヌーンティも
▼部屋から直接海に入れるが、遠浅で魚はそれほどいない。シュノーケリングは、毎日追加料金無しのボートトリップで。
あまり泳ぎには自信がないのもあり、どうせならばと、体験ダイビングにエクスカージョンで参加。最初はラグーンで丁寧に教えてくれた上で、手取り足取りインストラクターが同伴してくれるので安心。カメやサメなどをドロップオフで見ることができ大満足であった。
▼週に一度は、ドレスコードがオールホワイトのホワイトディナー。クラブメッドのドレスコードはG.Oしか守ってないのが普通だが、これだけは、ほとんどの人が、ドレスコードを守っているし、是非、ドレスコード堅持の上で参加したい。
▼カニフィノールには、2日目のディナー、3日目のランチ、4日目のホワイトディナーのときにボートで渡った。
カニは、これぞクラブメッドという賑い。ブッフェも全世界の料理が所狭しと並ぶ。
▼カニフィノールにも水上ヴィラはあり、同じリゾートの中でも、こちらは静かな雰囲気。
▼こちらも週に一度のホワイトディナー。華やかな雰囲気なので、フィノールヴィラ滞在者も是非参加していただきたい。
■フィノールヴィラ
・部屋にプールもつく、ラグジュアリー仕様
・日本人スタッフはいないが、バトラーとはLINE+翻訳アプリで対応可能
・ヴィラからの移動は、バギーでの送迎も
・クラブメッド的な賑わいはなく、静かにヴィラで過ごす人向け
・料理のグレードはカニよりもハイグレードだが選択肢は少ない
・アクティビティのメインはシュノーケリングで、それ以外は少ない
・宿泊費も高額だし、やることも少ないので4泊程度までか
■カニフィノール
・モルディブでも最古参の一角なので施設はやや古め
・アクティビティの選択肢はモルディブ随一でアクティブ派向け
・ファミリーも多く、これぞクラブメッド的な賑わい
・料理の品数も多いが、日本のメッドのほうがどれも丁寧な作り
・海遊びが好きな日本人なら石垣のカビラという選択肢も
どちらが良いかと言われると、全くタイプが違うので、人それぞれだが、フィノールに滞在しながら、イベントごとにカニに渡っての4泊は、まさにちょうどよかった。
「モルディブなど、ハネムーン客だけ」との噂で、50過ぎが行くところではないかとも思ったが、実際には、フィノールには、ハネムーン客と思われる人はいなく、ほとんどが高齢の夫婦であった。一生の思い出となるこの世の楽園には、いくつになっても、行く価値はある。